EC中心の思考になってかれこれ6年ぐらいが経過するのですが、改めて自分が販売側としてECに携わることになった当初から感じていた商品説明の“違和感”。
正直、重箱の隅をつつくような指摘などもこういったところからきてたりします。
様々な環境の変化か原点回帰かどうかは別として、昨今、Webサイトのコンテンツに対して話題になっていたりしますが、
スクレイピングなどはほっといて、コンテンツとなる(なりうる)商品説明ってなんだろうかと目にすることが少ないような気がします。
もちろん、サイズや素材、製法などももちろんお客さんの判断材料には必要不可欠ですが、なぜかそれ自体が「商品説明」の中心になりがち。
また、某縦長ページのように発見やついで買いに対して訴えかける理屈の体をなす表現方法などもあると思いまし、
どこで買っても同一の固定化された商品以外は言うまでもなく、「機能」説明であとは価格勝負で十分な商品もあるかと思います。
でも、もし価格勝負でないのであれば、もしくは、表現したい別の何かが存在するなら、単なる機能説明だけではなかなかその商品を欲しいとは思ってもらいにくく、
メリットや使っているイメージ、使用感などを感じてもらえるようなストーリーを作ったりする必要があると思います。
販売する側にしても運営上の違いもあるかと思いますが、同一デザインでもサイズやシリーズなどの形状の違い、
商品ごとに各個別ページを持たすのであれば色違いでもその商品の特性、存在、体験できるものが違ってくると思いますし、商品仕入れ担当者の立場にしたら、直感なども含めて何かしらのイメージがあってその商品を選んだはず。
※ひとりよがりでなく(笑)
物販のみならずサービス業は特にですが、機能説明は当たり前で、その商品を使っているイメージを想像してもらう、商品を購入したこと(物販でなければサービスを受けた後に体験できるかも)による体験が一番の商品価値だと思います。
サイトの体裁や商品説明の内容、会社概要などで不安を感じさせないようと工夫することもまずの礼儀として必要かと思いますが、
それ以上(その次?)に、ただただ機能説明だけでお店に商品を並べておくだけというのは、ECのみならず実店舗では当たり前にやっているであろう物を提案するといったお店の接客というところをすっ飛ばしているように感じてしまいます。
そういったことこそがショップの付加価値の基本になったり、型番商品や類似品を他店で売っていたとしても、
始めてショップとしての認知、このお店だから買うという”体験”を含めて、お客さんに何を”提案”し”売る”のか。それが買ってもらう理由作りになるのではないでしょうか。