2015年2月27日にオフィシャルブログにて正式に発表された、スマートフォンへの対応がGoogleのランキング要素に影響をするモバイルフレンドリーアップデートが4月21日より開始されました。
自分自身も、社内で運営している某ECサイトで直近のとある期間のセグメントを見ると、約85%がスマートフォンと思われるデバイスでの購入であったりと、スマホシフトはよりいっそう加速しているように実感しています。
そういった関連記事の中で、コンテンツマーケティング関連の人気に付随してかGoogle検索(bot)への対応ではなく、よりユーザーを意識したコンテンツ作りを改めて熟考するべきと喧伝する記事を多く見かけました。
たしかに今回のランキング要素への影響が全面にアピールされているアップデートへの対応だけではなく、サイトの目的に合ったユーザー体験の向上、コンテンツの拡充は大切なことで、Googlebotへの対策が思考の中心というのはサイト運営者としてはなかなか厳しいかと思います。
また、検索エンジンについてや制作上での構造についての情報を日々キャッチアップし、可能であればその情報を必要に応じて咀嚼するのは時間的にもなかなか難しいことだと思います。
しかしながら、そういったコンテンツの内容と同等もしくはその「一歩前」に、Googleの推奨する前向きな内容で、今だからこそあえて、Googlebotを意識したサイト構造になっているのかどうかを見直すのも必要なのではないでしょうか。
他のサイトからのコピペコンテンツなどは問題外ですが、日々、アレコレ悩みながらもユーザーとサイト(運営会社)の利益向上を目指して制作した内容を、より評価されやすい(理解されやすい)であろうサイト構造になるようチューニングすることも、地味ではありますが必要な改善項目であると思います。
今回、スマホ対応がGoogleのランキング要素に正式に加わったことにより、急きょの対応を余儀なくされ、ただ単純にサイト内容を取り除いただけの対応を行ったり、CSS displayなどでとりあえず非表示にしてみたり、見栄えだけ1カラムでなんとなくスマホ対応完成といった方法を取られたサイトもあるかと思います。
ほんとうにモバイルフレンドリーの構成になっているのか、表面上はスマートフォンでの表示に問題はなさそうでも、意図せず問題を起こしていないであろうか、そして、可能であればGoogleが推奨するようなサイト構造になっているのかどうか、ぜひ信頼のおける方や制作会社さんなどへ確認されてみるのも一考かと思います。
今の今までスマホ対応を行っていないのは、ユーザーを見ていないといった厳しめ(?)の意見もありますが、今回のモバイルフレンドリーアップデートについても、ペナルティー的な減点のイメージのではなく、現状のユーザー動向への対応を行うことでの加点という意味で捉えるものだろうと思っています。