今、ECサイト運営者に大切なもの

個人的肌感覚とはなりますが、デバイス環境や検索エンジンもろもろ含め、
今年、ECサイト運営者としてとくに大切かなぁと思うことを軽くまとめてみました。

これまで、検索エンジン経由でなにかしらの集客を行うには、
該当の検索エンジンでの上位表示、またはPPCなどでのユーザーへの「露出」が最重要項目であったように思います。

しかしながら、今年急激な伸びを予想されているスマートフォンや、ユーザーのインターネット環境の向上など、
高機能多機能デバイスの普及で、より明確に『比較』・『選択』という目線が強調されていくことから、

今後も、「露出」は大切な要素のひとつではあることは変わらないとしても、
それプラスアルファの要素を、独自の価値として提案・提供、表現できていけるかということが、さらに大切になっていくように思います。

よほどニッチな市場であれば、他の選択肢がなく、今後もある程度は露出量のみでも見込めるものはあるかと思いますが、
市場規模を考えると、どうであるかという問題があります。

特に、NB商品をメインで販売している場合、実店舗と同じように、そのお店で買う『理由』が必要となり、
このへんは、数年前のECサイトでは求められていなかった(そこまではという意味で)部分ではないかと思います。

ある意味、運営者側が想像している以上に、ユーザーの目線は高くなっていると感じますし、
ショップとしての『価値付け』が出来なければ、あとは『価格競争』のみで勝負していくしかないようにも思います。

そして、実際に販売を行っている側の『マナー』として、電話対応や対応速度、接客(対応)内容、
送料なども含めたサービス面の拡充・充実も、当たり前のように必然となっていくと思います。
※送料とかも、どの辺が高い、安いというのはユーザーは知っていますしね

逆をいえば、そういった実店舗では当たり前の対応と、ショップとしての価値を備えれば、
まずは比較対象として、受け入れてはもらえるのではないかと。

しかしながら、すべて本腰を入れて運営をしているショップばかりではないため、
リソース面含め、なかなか「そこまでは…」というのもあるのかと…。

「簡単」に、または「手軽」にECサイトを構築していくサービスは、今後も増えていくでしょうし、
大小のモール含め、基本的には大切になっていくことは同じように思います。

なかなかどこまで(どの層)の浸透かという面もありますが、
昨年のTwitter などの盛り上がりなど、

ショップとしての存在価値を見出だせれば、
ソーシャルメディアやユーザーが意見する場所が増えたことは、追い風になってくれる要素でもありますし。

個人的にはまずはその骨子、枠組みを作っていく立場ではありますが、
少しでもナビゲーショナルクエリでの訪問が増えるよう、そういった事柄を改めて大切にしていけたらと思っています。


今さらなにを?ということかも知れませんが、個人的には「スマホ専用サイト」を持つべきか否か、
基本的な事柄からは、あったほうが良いと思ってはいるものの、若干悩んでいるところです。

Google アパレルサイト「Boutiques.com」公開

当初、関連記事などを見た際にはちょっと?といった感じでしたが、
どうやら、「ショッピングサイト(販売)」でなく、各専門店(ショップ)へ『介する』サイトとして、Boutiques.comを公開したそうです。
※しかし、ドメインすごいですね..

たしかに、実際のサイトを見てみると、
現状、Boutiques.com では販売を行っておらず、おおよそGoogle Product と結び付いているであろう、ECサイトへ誘導されます。

単一サイトのポリシーに、「Google」の名前が載っているのも、なんとなく新鮮な気も。
Policies – Boutiques.com

ただし、検索方法もろもろもあるかと思いますが、
何点か探してみたところ、全てがGoogle Shopping から見つけられませんでした。

しかしながらその中身は、イメージ(ビジュアル)検索、ソーシャルメディアとの連動、パーソナライズのレコメンド、
自分の好みから作られる「YOUR BOUTIQUES」、デザイナーのレコメンドなどなど、機能面はさすがといった感じですよね。

自分好みのスタイルなどを選んで、パーソナライズのレコメンデーションやソーシャルでの連動となると、
若干、Shop It To Meとかを思い出したりもします。

特に女性アパレル市場は魅力的な市場でしょうし、最近特に新機能の公開があるGoogle プレイスとショッピングの連動など、
今までの検索よりも、より一歩踏み込んだ、ユーザーが得たいであろう商品(製品)検索に注力しているのかも知れませんね(季節・時期的にも?)。

具体的なビジネスモデル は決まってないそうですが、
今後、Google Shopping との住み分けやプロモーションなど、ちょっと注目です。

ビジネス・企業 / テクノロジー / 米グーグル、ファッションサイト立ち上げ / The Wall Street Journal, Japan Online Edition – WSJ.com


Google Retail Blog: Introducing Boutiques: a new way to shop for fashion online

Google Product Searchがホリデーシーズンに向けて本気?

日本でも、先日より公開されたGoogle Product Search(Google ショッピング)
AdWords やGoogle プレイス関連など、米Google ではかねてから色々と、Google Product Search にまつわるあたらしいサービスが紹介されたりしていました。

そこで、今年のホリデーシーズンに向けて、着々と新しいショッピング関連のサービスが、さらに改善されて始まるようです。

Local Availability on Google Product Search

中でも、Google プレイスとの連動したものが中心のようで、
以前、ちょっと驚いた、旧Google ローカルセンター(Google プレイス)とGoogle Product Search(Google ショッピング)のデータ連動での、
スマートフォンでの「リアルタイム在庫チェック」なども、すでにPC でもお目見えしているみたいです。

AdWords でも、すでにGoogle プレイスと連動したAdWordsのExtensionsも使われているようですし、
Google Merchant Center を主軸とした、AdWords、プレイスとの展開がさらに、気になりますよね。
※軸足がECなもので..。

しかしながら、来月12月にはGoogle とYahoo! 提携の実態が、そろそろ具体的になるそうですし、
ちょいちょい目にしている、Yahoo! ショッピングの他のサービスとの絡みの件など、『日本のホリデーシーズン』も、なかなか気になるところですね。

Official Google Blog: Improvements to Product Search for this holiday season
Google Retail Blog: Local Availability Launches on Google Product Search

P.S.
朝からFacebook のWebメールクライアント やMicrosoftのOffice Web Apps、「Project Titan」発表の件がけっこう気になってましたど、
こちらの件は、生業的にもっと気になったもので。

楽天vsGoogle&Yahoo! ショッピング連合?

『日本の”オンラインショッピング”といえば”楽天”』。
日本国内だけでなく、世界から見ても、そのフレーズが使われているかと思います。

しかしながら、その「フレーズ」に、ちょっとした変化があるのかも?と思われるような物事が、矢継ぎ早に開始され始めたように思います。

検索分野と検索連動型広告で、年内にも提携が完了するとされている、日本のGoogle とYahoo!。

冒頭でふれたように、現状の日本では「インターネットショッピング」といえば『楽天』といわれるぐらい、
すでに代名詞となっていますが、

以前から、日本での公開が気になっていた、先日の「Google ショッピング」公開にともない、近い将来、どのような構図となるのか。

周知のことですが、公開時の段階でのGoogle ショッピング では、既存の楽天で取り扱われている商品が並んではおらず、

Yahoo!ショッピング、またはYahoo!商品検索を中心に、大手ECショッピングサイトの商品などがインデックス(陳列)されているようです。

今後、Google ショッピングが、Google マーチャントセンターに登録されていなくても、検索上の商品をインデックスしていくらしいですが。

オンラインショッピングモールの、一つの重要な要素である「ポイント」も、Yahoo! ショッピングの『提携』中心に、最近どんどん『共有化』が進まれています。

もちろん、一シユーザーとしても運営者としても、
なにかしらのポイントエクスチェンジ等のサービスを介さずとも利用できるのは望ましいことで、

【Google 連合】
Yahoo! ショッピング
GMO
大手ECサイト
もろもろ..(失礼)。

楽天も、もともとSERPに含まれる同一ドメインが2つまででしたが、より専門的なキーワードについては、SERP が同一ドメインで埋まることもあるそうですし。

そこで気になるのはAmazonの去就は一体。
Google があたかも自然(しら~っと)に何がしを行うように、巨人とは静かなるものなんでしょうか。

『決済』という部分については、すでに米国などでは使用されている『Google Checkout』がありますが、Paypal など含め、今後の動向に注目です。

今後、Googleショッピングへの登録・管理などのツール、サービスとかも必要とされるのかも知れませんし、プラットフォームがGoogle ということで、国と国での違いはあれど、世界のオンラインショッピング が、さらにつながりやすくなるかも知れません。
※翻訳機能に期待

『vs』としましたが、あくまでもその主戦場となる検索プラットフォーム は『Google』であるということ。

今後、ナビゲーショナルクエリー 獲得を狙った、ソーシャルメディアも利用した顧客(ユーザー)満足度の向上と、独自の『ブランド力』がより、必須となっていくのでしょう。

今後、同一プラットフォーム上でのflat woven な構図が、どのようになっていくのでしょう。

全店共通ポイントがもらえるCheckPoints

お店に行ってチェックインを行ったり、その場で商品のバーコードスキャンを行って、
スマートフォンを通して、ソーシャルゲームなどができるというアプリはいくつか見ましたが、

今回の「CheckPoints」は、その一連の事柄と連動して、『全店共通ポイント』がもらえるというもののようで、
サービス提供者としても、一ユーザーとしても、やはり『全店共通』というのは良いなと思ったりします。

興味深いのは、ショップ・販売店(ロケーション)との提携ではないようで、
製品(商品)メーカーとの提携でのポイント発行らしいところ。

ただし、実際にポイントが使われるのは「ショップ」であることから、
どのようなパイプがつながり運用されるのか、興味深いところ。

しかも、アプリ自体も「-99セント(99セント分プレゼント)」で使えるそうです。
※配布時だけ(?)かも知れませんが

実際の加盟店次第というのは言うまでもないでしょうが、
いずれにしても、日本でも使えるようになるといいなと思ってしまいます。

https://www.youtube.com/watch?v=LXwHkpGlQ00&hl=ja&fs=1
CheckPoints – The App That Pays You Back

TC Disrupt―お店で品物をチェックしただけでポイントをくれるCheckPoints–実は製品マーケティングの新手法

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