自動運転で変わる人の流れ。モデル地区となるよう浜松市を応援

都内や主要都市でも恩恵はあるかと思いますが、自動運転で一番恩恵(影響)を受けるのは、やはり車移動が中心の地方都市。

今回、政府が事故への対応を条件に、タクシーといったサービスでの自動運転の利用を2020年までに実用化することを認めたのこと。

ITメディア系ではなくてNHK発信だと、より一般的になってきた証拠なんでしょうか。
他方でも2020年頃の自動運転の実用化が言われてますが、商用利用として実用化されるとなると、個人利用での実用化はやはりもう少し早まるのかも。

自動運転タクシー 2020年までに実用化へ
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20160520/k10010527761000.html
事故が起きた場合は事業者側がすべての責任を負うことに加え、運転席に人が乗らない代わりに遠隔で車両を監視して、問題が起きたときには走行を止めることができるシステムなどを導入して、安全を確保することを求める
浜松に戻って不便だなあと思ったことは、やはり交通手段。
多くの人が思っていることかもしれませんが、都内の電車網、または名古屋の地下鉄網など、その何分の一でもあれば、商圏がぜんぜん変わり、地域としてもより活性されるのでは。

経済面でもその影響をもろに受けているのは飲食業を代表するサービス業ではないでしょうか。
利益率の高いであろうアルコール類(ドリンク)も車移動では無理で、ちょっと会社帰りに…ってのも難しく、ちょっとした飲みの席も、都内では簡単でも浜松ではちょっとしたイベント寄りに。

工業を中心とした地域などとくに、飲食などのサービス業の発展が地域の魅力に影響しやすいと思います。

浜松は「街(マチ)」と呼ばれる中心地がある一定の地域のみですが、少し離れればまだまだ有効活用できる地域もたくさんあるように思います。
そういったなか、浜松での次世代型路面電車(LRT)の実用化の件も、本気で実行して欲しいと思ってました。

LRT、路面電車の導入の検討/浜松市

もともと自動車関連企業の影響からか、なかなか自動車以外の交通手段の発展が見られなかった浜松ですが、今回の自動運転の主役は「車」。

スズキやホンダしかり、タクシーもほぼ遠鉄一強という特殊な環境。電車も限定的な主要一線のみ。
土地的にも首都からもほど近く、自動運転のモデル地区となる地域としたら、これ以上適した地域って他にないのではないのでしょうか。

車産業を中心とした経済圏と、それに紐付いたサービス産業の発展、地域活性と生活環境の向上といった高齢者の待遇など。
もしかしたら各企業単位ではすでに動いているのかもしれませんが、浜松がモデル地区となるよう、ここはひとつ行政が中心となって引っ張って欲しい。

高齢者人口と高齢化率の推移と推計 – 浜松市

第1節 高齢化の状況|平成27年版高齢社会白書(概要版) – 内閣府

有人運転でのタクシー料金補助もひとつの手ではあるけど、移動したいときに「頼まないといけない」というストレスってけっこうあると思うし、
それによって「まあ、いいか」となってこもりがちとなり、運動不足などからも医療費とかにも影響があったりするのかも。

見えてないマイナス面もあるかもしれませんが、すでに話題になりつつある懸念事項としてはAI関連が普及した際に人の仕事(労働)がなくなってしまうのでは…ということ。

個人的な心配ももちろんありますが、自分などが思うだけでも、そういった発展によって無くなってしまう職業というのは多々あると思います。

ただ、その上層のオペレーションや違う階層の職業が出てきたり、普及していく過程で仕事というものの定義が変わり、今とはイメージの違うベーシックインカムっぽいものが整備されたり、レイヤーが異なり、もっと人寄りの新しい職業が必要になってきたりするのかも。

繰り返しになりますが、これ以上適した地域ってほんとないのでは。
T王国にもっていかれる前に、複数メーカー&関連企業のメリットで自動運転のモデル地区となるよう、勝手ながら応援してます。

浜松市内の美容室の軒数や平均顧客数などの個人的な調査結果

とあるきっかけから施設や指定場所への訪問理美容についてちょっと調べていて、そのつながりでちょっと思い出したのが「浜松って美容室多いよね?」っていうフレーズ。

もともと美容師ということもあってか、地元の静岡県浜松市をぶらぶらしたり車で走っていると、なんとなく美容室をよく見かけるなあとは思っていました。

そこで、実際のところ浜松の美容室事情って最近だとどんな感じなんだろうと、ざっくりではありますが調べてみることにしました。
個人的なバイアスが見解が含まれていると思いますので、その点については悪しからず。。
※他県や指定都市の比較ではなく、浜松市内が基本の統計となります。

美容師のハサミとすきバサミ

美容室軒数と美容師数

まずは美容室の軒数と美容師さんの人数から。市単位の集計ですが、比較として都内の軒数も入れてみました。
資料には各県別だけでなく、指定都市や中核市、理容室、その他の業種も集計されていますのでご興味あればそちらもどうぞ。

生活衛生関係施設(者)数, 都道府県-指定都市-中核市(再掲)別(平成25年度末現在)

参考に飲食店の店舗数も比較してみましたが、美容所数・従業美容師数ともに、市内だと意外と少ない印象。

下記の別資料でみると美容師免許軒数は減少しているようですし、美容学校関連や浜松の理美容事情に詳しい友人の理容室オーナーにも聞いてみたところ、美容師・理容師ともに人数的には減少傾向のようです。

また、職業として美容師・理容師が年々減少しているというのも、業界としてはちょっとポイントの要素ではあると思います。

地域
東京都
浜松市
美容所
20,396
1,598
従業美容師数
63,048
3,020
美容師/美容室
3.09人
1.88人
飲食店営業
191,411
8,500

第20回厚生科学審議会生活衛生適正化分科会 参考資料
集計が平成22年までのようですが、こちらも少し興味深い切り口の集計もありました。


2016/05/18追記
こんなオープンデータもありました。
ふじのくにオープンデータカタログ 美容所台帳 – 浜松市(美容所一覧csv)

浜松市年齢別人口

次に浜松市の年齢別の人口。もちろん、理容室やその他の施設もあることから、すべてが顧客対象者にはなりませんが、まずは全域の人口をみてみました。

浜松市 年齢3階級別人口構成比(平成27年4月1日現在)

対象者数
男性
女性
男女合計
0~14歳
57,366
53,571
110,937
15~64歳
253,883
239,148
493,031
65歳以上
91,004
113,987
204,991
浜松市全域
402,253
406,706
808,959

浜松市の美容室一店舗辺りの平均対象者数

【お断り】あくまでも「平均」ですので、美容師さんの人気やその他の集客などは考慮されていませんのでご注意ください。

店舗数や人口の目安がわかったので、個人的な見解から対象顧客平均を計算してみたいと思います。

上述の資料によると、平成25年度現在での浜松市の理容所数が「798」で美容所が1,598。

施設数の単純比率では顧客数の比率にはならないでしょうから、ここでは「15~64歳+65歳以上 698,022人」を対象でその内、6割り: 418,813人が美容室の対象顧客数として集計してみました。

浜松市内の美容室一店舗辺りの美容師人数が「約1.9人」なので、個人的な予想粗利率を考慮すると平均としては的外れでもないようにも思いました。

一店舗対象平均人数
262人(浜松市美容所数: 1,598軒 ※1)
平均来店頻度(2ヶ月に一度)
月間131人(262人 / 2ヶ月)
平均客単価6,000円
786,000円


※1 418,813人(見込対象顧客数: 6割り) / 1,598軒

その他

ホッ◯◯ッパー◯ューティーを見ると、浜松市内の美容室は中区103件、東区35件、西区27件、南区5件、北区18件、浜北区17件で計205軒(2015年9月検索)。

若干登録数が少ないように思いますが、飲食店だとその他の某まとめサイト含め、有料の掲載依頼をしなくてもわりと掲載されてますが、この辺りは業界的な違いもあるのでしょうか。

男性は「1~2カ月」に集中、女性は「3カ月」をピークに、「半年」「1年」という声も

https://www.asahigroup-holdings.com/company/research/hapiken/maian/bn/200602/00123.html
上記ではリピートの利用頻度は「2ヶ月に一度」としましたが、この辺りも「平均」としてそのようにしました。

40歳定年、コンビニ数よりも

この辺は他の業界を含めて比較すると「定年」という言い方になるのかもしれませんが、転職をされない場合はその年齢前に、規模の差はあってもほぼほぼ独立をされるのが美容業界だと思います。

格安サロンとの比較

また、格安サロンについても目的やその人の価値観、利用方法の多様化、「価格とその人なりの価値感」なども反映されやすい職業だと思いますので、一概に比較対処とは言えないようにも思います。

これって比較対象がちょっと…

Ref: 40歳で定年?厳しい美容師の雇用環境 – エキサイトニュース

厚労省の「衛生行政報告例」によると、日本には現在約22万店の美容院があるが、この数はコンビニエンスストア主要10社を合わせた店舗数の4倍以上だ。それでも毎年約2000店のペースで美容院は増えており、過当競争で1店舗あたりの売上高は減少、毎年約1万店が廃業に追い込まれている。

新店舗や若手の独立などよくある業界かと思いますが、青山・表参道など「土地(場所)」にお客さんが付く地域もあるかと思いますが、他の地域では基本、「その人(理美容師)」にお客さんが付いていると思います。

なので同一店舗内での理美容師さんの移動で売り上げの変動もあるでしょうし、業界的な年齢のイメージや飲食店的な日銭、材料関連や他の影響からの独立支援(斡旋?)など、個人としても独立しやすい業種ではあると思います。

たしかにFCとしてコンビニも独立開業は行い易い(直営店などエリア的なもろもろもあると思いますが)業界なのかもしれませんが、一概に比較はしづらい業種のように思いますがどうでしょう…。

Ref: 美容所概要 |厚生労働省

1 美容師数
 平成26年3月末現在の従業美容師数は、48万7,636人で前年より8,127人増加している。また、平成25年度中に新たに美容師免許を取得した者は18,173人であり、前年度より増加している。(衛生行政報告例より)

2 理容所数
 平成26年3月末現在の美容所数は、23万4,089施設で前年度比1.3%の増加となっている。(衛生行政報告例より)

3 経営の動向等
(1)  美容業界にとって、近年の「店舗過剰」、「低価格化」、「客数の減少」は利益の減少の要因となっているが、特に「客数の減少」については経営者の多くが経営上の問題として第1にあげている。

(2)  美容業は「美容技術」、「接客サービス」、「店 舗イメージ」のどれ1つが欠けても顧客獲得が難しく、来店者のほとんどが近しい人からの「口コミ」によることを考えると、日頃の店内活動が顧客獲得の重要 なポイントと考えられる。他のサービス業に比べても高い料金を払って、長時間を店内で過ごす客にとって、店内が常に清潔感ある、明るい居心地の良い場所で なくてはならない。

(3)  そうした雰囲気は物からだけではなく、そこで働く従業者からも伝わるもので、何より従業者が明るく、楽しく、安心して働け、経営者との信頼関係が良好でなくてはならない。
 また、正しい美容知識と的確な顧客データの管理による適切な顧客へのアドバイスにより、顧客に店の技術と人に対する信頼関係を築いてもらえるように、経営者と従業者が一体となって取り組むことが大切である。

雑感

ざっくりとしていてバイアスのかかった統計かと思いますので、あくまでご参考までにということでお願いします。

昔から変わっていませんが自分自身の美容師に対しての魅力って、その瞬間だけでなくそのお客さんがサロンに来たあとの「時間(経験)」に影響する職業であることだと思っています。

訪問理美容に興味がわいたのも若干必然的な理由もありますが、本業である理美容師さんに施術してもらった方がその方々もより笑顔になれると思ったからこそ。

今でもやっぱり理美容師って良い仕事・職業だと思ってますし、今後、今までの経験を活かしつつなにかしら理美容業界と携わることができたら良いなあと思っています。

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